【新唐人日本2011年11月3日付ニュース】中国の政府系メディア新華社は10月26日の文章で、メディアとSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)に対する監督管理の再強化を強調。一方、隣国ミャンマーは27日、フェイスブックやツイッターおよびその他の国際ニュースサイトの解禁を発表。中国のネット上には、 中国や北朝鮮などは“新四大文明”であると、皮肉の声があふれています。
ミャンマーでは10年ほど前よりインターネットが使われていますが、当局は政府に不利な情報を厳しく検閲。今年3月、新政権発足と共に、ティン・セイン大統領は就任演説の中で、メディアは尊重されるべきだと示しました。
そして9月、ボイス・オブ・アメリカやBBC中国語サイト、および動画サイト・ユーチューブなどに対する解禁を発表。10月27日にはフェイスブックやツイッター、およびその他の国際ニュースサイトの解禁を宣言。
一方、中国の新華社は26日、第17期中央委員会第6回全体会議で可決された決定の全文を掲載し、SNSやチャット・ツイッターなどの新ツールに対する監督管理の重要性を強調。
深センの作家・朱さんはラジオ・フリー・アジアに対し、ネットやミニブログの役割が中央政府に取って代わったため、当局はこれらを抹殺しようとしていると述べました。いわゆるネット上の文化基地建設は、当局の代弁者を増やすのが目的だと指摘。
ネットユーザーはこう皮肉ります。“今の時代、ネット封鎖をやっているのは中国、北朝鮮、イランとキューバ。新四大文明だ”
日本の中国ニュース専門サイト・サーチナも中国のネットユーザーの反応を取り上げ、中国、北朝鮮、イラン、キューバを“独裁四天王”だと報道。
香港のジャーナリスト・北風さんは“ドイチェ・ヴェレ”に対し、これら4カ国の共通点は独裁体制であると述べました。
北風さんは、中国共産党の政権維持の武器は“虚言”だと指摘。インターネットやSNSの存在は共産党政権に自由な情報がもたらす危機を感じさせ、これらの情報は一種の脅威になっていると指摘します。
香港“陽光衛視”ジャーナリスト 北風氏:「インターネットのSNSの存在は中国が行ってきたネット規制、例えばニュースへの規制などが、効かなくなりました。中国ではFacebookは未開放ですが、中国にはミニブログがあり、“人人網”などもあります。ある事件が起きたとき、当局は情報の伝播を制限できなくなりました」
アメリカのニューハンプシャー州大学の中国政治問題研究家・李道明(りどうみん)さんは、中国のネットユーザーは積極的に突破口を探っており、完全に封鎖するのは無理で、当局も制限できるのはごく一部分に過ぎない事を認識することになるだろうと言います。
六四天網責任者 黄琦氏:「当局のネットに対する検閲は国際社会の流れに反するもので、インターネットの特性にも背いています。その特性は 自由に各種情報を伝達する事です。当局のやり方は民衆の抗争の中で崩壊しつつあります」
また、SNSが勢いよく発展を遂げる中、中国当局はネット規制の再強化に躍起になっているものの、ネット上に文化基地を建設するのはますます困難になるとも指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/10/31/a610637.html. (中国語)
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